「もしも」のときに慌てないために。事前相談のすすめ
近年は“終活”という言葉の浸透もあり、事前の葬儀相談や生前見積もりのお問い合わせが増えています。ご本人の葬儀のことを相談に来られる方もいれば、ご子息・ご息女がお父様やお母様の葬儀についてご相談に来られるケースもあります。
葬儀について多くの方が不安に思われる費用のこと、宗派による違い、事前に準備しておくべきことをはじめ、葬儀の流れ、会場の様子、家族葬など葬儀形態に関するご要望など、相談内容は多岐にわたります。
元気な今こそ、話し合い
その方らしい、その家族らしい葬儀を実現
事前相談の最大のメリットは、ご本人様や家族の方々のご要望など、それぞれの思いを集約しながら最良の葬儀を考えられることです。事前に話し合うきっかけを設けることで、葬儀後のトラブルを防ぐことにもつながります。
例えば近年は、大げさにしたくない、費用を抑えたいなどの理由から家族葬を希望されるケースも増えていますが、ご親族の中には身内だけで行う家族葬に違和感を抱く方がいらっしゃるかもしれません。
また、故人の交友関係をご家族が把握されていないケースでは、家族葬にしたところ、葬儀後にお線香を上げたいというご友人がご自宅へひっきりなしに訪れたという例もありました。感謝の気持ちでお応えしながらも、香典返しの追加のご手配などに御苦慮されたなど、心身共に想定外のご負担がかかることも考えられます。
死に関する相談に嫌悪感を示される方もいらっしゃいますが、実際に病気になられてからではより一層、話しづらい雰囲気になる可能性も。
ぜひご本人がお元気な内に、葬儀についてご相談される機会を設けることをおすすめします。どのような葬儀にしたいか、どのような方にお声掛けをするべきか、棺に入れたい思い出の品、出棺の際に流してほしい音楽など、事前に意思の疎通を図ることで、その方にふさわしい葬儀を実現することができます。
事前準備すべき点
また、もしものことがあった際には、悲しみに打ちひしがれ、心身ともに憔悴した状態の中で、さまざまなことを決定し、準備をしなくてはなりません。
事前の葬儀相談では、もしもの際に慌てないための準備についてもご紹介させていただきます。
例えば、ご親族や親しい方への連絡、手続きなど慌ただしい状況の中では、遺影のお写真を探すのに、手間と時間を要する場合があります。遺影は、葬儀当日のみならず、後々ご自宅に飾られる大切なもの。
中には、美容室に行くたびに遺影用のお写真を撮り直しているという方もいらっしゃるほどです。ご本人やご家族にとって思い入れのあるお写真などを、事前にご用意いただくと良いでしょう。
また近年は核家族化が進み、ご両親と離れて暮らしている世帯が増えていることもあり、ご自身の宗旨宗派や菩提寺の連絡先などをご存知でない方も増えています。ご親族やご友人の連絡先リストなどと合わせて、お墓やお寺のことを確認しておくこともアドバイスさせていただきます。
葬儀当日の不安を解消
今井葬儀社では、葬儀に関する不安や疑問、悩み、想定される問題点にお応えし、葬儀のプロフェッショナルとしてさまざまな面からアドバイスをさせていただきます。人生100 年時代と言われる現代。ぜひ事前の備えを万全にして、長い人生を安心し、豊かに暮らしていただきたいと考えています。